第 期 Shunro period
北斎といえば、《冨嶽三十六景》のような風景版画の印象が強いですが、実際には、デビューした20歳から亡くなる90歳までの約70年の間、傾注した分野や画題、画風は目まぐるしく変化しました。そのため、北斎の画家としての人生は、その時期に名のった主な画号から「春朗期」・「宗理期」・「葛飾北斎期」・「戴斗期」・「為一期」・「画狂老人卍期」の6期に大別されています。
当館の北斎コレクションは、この6期それぞれで北斎が描いた、錦絵・摺物・版本・肉筆画をほぼ網羅しており、単館のコレクションながら、北斎の画家としての履歴(画歴)を通覧することができます。この特集では、北斎各期を象徴する作品はもちろん、寡作とされる分野の希少な作品など120点をご紹介し、変化に富んだ「北斎の画歴」をたどります。
北斎の画歴
〈1歳~90歳頃〉
※年齢は全て数え年(生まれ年から1歳とする)です
※以下の各期の作品の中には、分野のまとまりや表現様式から、前後の年代の作品を含むことがあります
Hokusai’s early years
幼少年期〈1歳~19歳頃〉-浮世絵師以前-
幼少年期
〈1歳~19歳頃〉
-浮世絵師以前-