葛飾北斎《冨嶽三十六景 東海道品川御殿山ノ不二》
島根県立博物館(1959年開館、2007年閉館)が所蔵していた「新庄コレクション」を受け継いだ島根県立美術館(1999年開館)は、日本の版画史を辿れる体系的なコレクションの形成を目指し、「日本の版画」を収集方針の一つに定めました。浮世絵の分野では、風景版画主体の「新庄コレクション」の内容を補完、充実させるべく、北斎と広重の風景版画を中心に約60件(*)を購入。特に北斎を代表する風景版画の揃物《冨嶽三十六景》、《諸国瀧廻り》、《諸国名橋奇覧》の収集に努めています。
(*)件数は2020年現在