葛飾北斎かつしかほくさい
(花卉)(かき)
寛政八年 (1796)、摺物、[永田コレクション]
Katsushika HokusaiFlower[Nagata Seiji collection]
画中に「寛政辰年春」とあり、寛政八年(1796)の摺物と分かります。本作品は「北斎」の署名が用いられた初例のひとつであり、加えて狂歌摺物に比べて遺品が少ない俳諧摺物の初例としても知られています。北斎研究上、資料的価値が高い作品といえるものです。