葛飾北斎
かつしかほくさい
(子供の遊び)
(こどものあそび)
文化四年(1807)頃、摺物、[永田コレクション]
Katsushika Hokusai
Children at play
[Nagata Seiji collection]
不易庵吾丸の古稀を祝う摺物です。魚取りする子供、独楽、鯛車、春駒で遊ぶ子供、亀を自慢気に掲げる子供など、7人の子供が楽しげに遊んでいます。不易庵吾丸と雪中庵完来ら祝句を寄せる俳諧仲間を合わせると同じ7名となるのは偶然ではないでしょう。北斎は完来(空華)の俳諧摺物に多く描いており、中でも《花卉図》[関連画像]は現存遺品中、北斎の最初の俳諧摺物として知られています。
読み方:不易庵吾丸=ふえきあんわれまる/雪中庵完来=せっちゅうあんかんらい