自惚山人 葛飾北斎 前々太平記

自惚山人・作 葛飾北斎・画
うぬぼれさんじん かつしかほくさい

『前々太平記』
ぜんぜんたいへいき

天明六年(1786)、中本、五冊、[永田コレクション]

Unubore Sanjin (author) Katsushika Hokusai (artist)
The earlier pre-Taiheiki (Zen-zen Taiheiki)
[Nagata Seiji collection]

平住専安作の軍記物『前々太平記』を基に著された黄表紙です。春朗期の黄表紙の中では、五巻五冊と最も冊数が多く、後年の読本に連なる歴史物である点、多くの武者絵が収載されている点が注目されます。特に「玄肪 廣嗣霊魂」の図は、壮年期の読本にも通じる迫力ある画面として知られています。
読み方:平住専安=ひらずみせんあん

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