葛飾北斎
かつしかほくさい
朝日奈三郎平ノ義秀
あさひなさぶろうたいらのよしひで
寛政三~五年(1791~93)、中判錦絵、[永田コレクション]
Katsushika Hokusai
Asahina Saburō Taira no Yoshihide
[Nagata Seiji collection]
春朗期の武者絵はわずかで、本作品は近年新たに見出された作例です。朝日奈三郎とは、鎌倉時代初期の武将、朝比奈義秀のことで、豪力無双で知られました。その朝比奈が酒樽にもたれて寛ぎ、鬼に肩を叩かせているユーモラスな場面です。同じ版元で、判型や様式が似通った武者絵が他に2図知られており、一連の武者絵の揃物であったと推測されています。
読み方:朝比奈義秀=あさひなよしひで