葛飾北斎
かつしかほくさい
東都方角 卯之方 三帀堂之図
とうとほうがく うのかた さんそうどうのず
天明中後期(1784~89)頃、中判錦絵、[永田コレクション]
Katsushika Hokusai
The series Directions in the eastern capital : The direction of north, Sazaedō
[Nagata Seiji collection]
方角により江戸名所を描き分けた揃物の一図で、五百羅漢寺の三匝堂からの景観を楽しむ人々が描かれています。この揃物は他に《忍が岳之図》、《東叡山之図》(共に東京国立博物館蔵)、《梅屋舗之図》(すみだ北斎美術館蔵)の3図のみが知られ、版下絵(ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館蔵)が10図確認されています。北斎20歳代における数少ない名所絵の作例です。
読み方:三匝堂=さんそうどう