葛飾北斎 花くらへ 弥生の雛形

葛飾北斎
かつしかほくさい

花くらへ 弥生の雛形
はなくらべ やよいのひながた

天明四~五年(1784~85)、大判錦絵、[永田コレクション]

Katsushika Hokusai
Comparison of flowers : Patterns of the third month
[Nagata Seiji collection]

礒田湖龍斎の「雛形若菜の初模様」のスタイルを踏襲したもので、同じ表題名で別にもう一図が知られています。描かれているのは吉原の遊女、丁字屋庄蔵抱えの錦戸、扇屋宇右衛門抱えの夕栄、振袖新造の3名で、描かれた遊女から推して、天明四~五年(1784~85)頃の作と考証されています。遺存数の少なさに加え、春朗期(数え20歳~35歳頃)における唯一の大判の美人画として貴重です。
読み方:礒田湖龍斎=いそだこりゅうさい

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