葛飾北斎 竹に昼顔図

葛飾北斎
かつしかほくさい

竹に昼顔図
たけにひるがおず

文化中期(1807~13)頃、紙本着色、一幅、[永田コレクション]

Katsushika Hokusai
Bamboo with convolvulus
[Nagata Seiji collection]

墨竹を画面右上へ向けて一気呵成に描き、その竹に絡まるように昼顔を着彩で丹念に捉えています。主要モティーフを画面左に寄せつつ、右方向に伸びる一本の笹が構図上のバランスをとっています。この笹の枝における鋭い墨線、葉の立体感を表出する墨の濃淡に、北斎の筆墨の巧みさが窺えます。著名な浮世絵研究者・藤懸静也(1881-1958)の旧蔵品。
読み方:藤懸静也=ふじかけしずや

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