楽々庵桃英・作 葛飾北斎・画
らくらくあんとうえい かつしかほくさい
『於陸幸助 恋夢艋 色之巻』
おりくこうすけ ゆめのうきはし いろのまき
文化六年(1809)、半紙本、一冊、[永田コレクション]
Rakurakuan Tōei (author) Katsushika Hokusai (artist)
The bridge of dreams (Yume no ukihashi ironomaki)
[Nagata Seiji collection]
楽々庵桃英作の読本。前編三冊の挿絵を北斎が、後編五冊の挿絵は北斎門人の馬円が描きました。図は、夜八、お丑夫婦に惨殺された淡都の霊が祟って出現する場面。漆黒の闇に浮かぶ髑髏のような淡都の顔には薄墨で陰影がつけられ、この世ならざるものの実在感を演出しています。
読み方:淡都=あわいち/髑髏=どくろ