葛飾北斎 花鳥画賛歌合

春秋庵永女、錦鳳堂永雄・撰ヵ 葛飾北斎ほか・画
しゅんじゅうあんえいじょ、きんぽうどうながお かつしかほくさい

『花鳥画賛歌合』
かちょうがさんうたあわせ

文政十一年(1828)ヵ、半紙本、一冊、[永田コレクション]

Attributed to Shunjūan Eijo, Kinpōdō Nagao (compiler) Katsushika Hokusai and others (artist)
Bird-and-flower poetry contest (Kachō gasan uta awase)
[Nagata Seiji collection]

稀少な為一期の狂歌本で、北斎は一枚絵の錦絵にも劣らない、力の漲った花鳥画を数図寄せています。本図は、咲き誇る藤の花と共に7羽の燕が群れ飛ぶ様を描いたもので、繊細な淡彩摺と相まって心地よい晩春の風情を感じさせます。為一期の北斎は、数は少ないながら、本書の他に『女一代栄花集』など優れた狂歌本挿絵を手がけています。

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