葛飾北斎 七代目市川団十郎 二代目岩井粂三郎

葛飾北斎
かつしかほくさい

(七代目市川団十郎 二代目岩井粂三郎)
(しちだいめいちかわだんじゅうろう にだいめいわいくめさぶろう)

文政七年(1824)、摺物、[永田コレクション]

Katsushika Hokusai
Ichikawa Danjūrō VII, Iwai Kumesaburō II
[Nagata Seiji collection]

新春の曽我狂言を題材とした、狂歌摺物五枚揃の内の一図です。北斎による署名「人まねする申のはつ春 かつしかの親父 為一筆」より、申年にあたる文政七年(1824)正月に配られたことが分かります。「人まねする申」とは北斎らしい諧謔的ユーモアで、あまり役者絵を描かない北斎が、猿まねのごとく歌川派風の役者絵を真似て描く、という意味のようです。
読み方:申=さる

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