葛飾北斎
かつしかほくさい
元禄歌仙貝合 うつせ貝
げんろくかせんかいあわせ うつせがい
文政四年(1821)頃、摺物、[永田コレクション]
Katsushika Hokusai
The series A matching game with Genroku-period poem shells (Genroku kasen kai awase) : Moon shell(utsusegai)
[Nagata Seiji collection]
「元禄歌仙貝合」は、文政四年(1821)正月に版行された、全36図から成る春興狂歌摺物です。「貝合」の表題とおり、様々な貝名に因んだ狂歌に、同じく貝に因んだ様々な機知に富む北斎画を組み合わせています。「うつせ貝」に因む本図では鏡が描かれており、鏡の各弁には左上から「大弐・五・七・九・十・十二」と書かれ、文政四年の大小暦となっています。