歌川国芳 二十四孝童子鑑 曽参

歌川国芳
うたがわくによし

二十四孝童子鑑 曽参
にじゅうしこうどうじかがみ そうしん

弘化(1844~48)初期、大判錦絵、[新庄コレクション]

Utagawa Kuniyoshi
The series Twenty-four dutiful children in China : Sōshin
[Shinjō Jirō collection]

中国の有名な孝子物語「二十四孝」をテーマとした揃物。その内の「曽参」は、薪を採りにいった男(曾参)が、急な来客に困り息子の早い帰宅を願う母の思いを察知し、急いで家へ戻るという孝行話。橋の上に、薪を担いで走る曹参の姿が見えます。橋や建物、樹木に細やかな陰影表現が施されており、風景表現に光と影の要素を意識的に導入した作品です。

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