葛飾北斎
かつしかほくさい
馬尽 馬貝
うまづくし うまがい
文政五年(1822)、摺物、[永田コレクション]
Katsushika Hokusai
The series A set of horses (Uma zukushi) : Horse shell (Umagai)
[Nagata Seiji collection]
文政五年(1822)版行の全30図(内三枚続一組)から成る春興の狂歌摺物です。この年が午年にあたることから、「馬」「駒」「轡」など馬に因む字が付く物や地名、行事などで構成されています。本作品の副題にある馬貝とは、赤貝の殻に紐を通し、その貝に足を乗せながら紐を手綱のように操って遊ぶ玩具。本作品はこの馬貝を用いた歌舞伎舞踊(赤貝馬)の場面でしょうか。