著者不詳 葛飾北斎・画
ちょしゃふしょう かつしかほくさい
『真柴久吉 武地光秀 御伽山崎合戦』
ましばひさよし たけちみつひで おとぎやまざきかっせん
享和四年[文化元年](1804)、中本、二冊(合本一冊)、[永田コレクション]
Author unknown, Katsushika Hokusai (artist)
Tale of the battle of Yamazaki (Mashiba Hisayoshi Takechi Mitsuhide, otogi Yamazaki kassen)
[Nagata Seiji collection]
本書は、文化元年(1804)に絶板処分に遭った書物として永く記録上でのみ知られていた黄表紙で、近年その実物が発見されました。序文によると、挿絵は「画狂人北斎の主其むかし春朗なる頃試毫」したもので、最終丁に「勝春朗画」の落款が認められています。物語は豊臣(羽柴)秀吉を称揚するような内容であり、そのため幕府より絶板処分か出版自粛に追い込まれたと考えられます。
読み方:試毫=しごう