葛飾北斎 玉虫と子安貝 津和野藩伝来摺物

葛飾北斎
かつしかほくさい

(玉虫と子安貝)[津和野藩伝来摺物]
(たまむしとこやすがい)

寛政十二年(1800)、摺物、[永田コレクション]

Katsushika Hokusai
Buprestids and cowries(Surimono formerly owned by the Tsuwano clan)
[Nagata Seiji collection]

玉虫は別に「吉丁虫」と称される縁起の良い昆虫であり、安産のお守りとされました。また子安貝も妊婦が出産時にこれを握ると安産になるとの伝承があり、安産や子孫繁栄を願う縁起の良い組み合わせといえます。本作品は保存状態が抜群に良く、特に玉虫の上に保護のため菱形の薄い和紙が貼られていたため、羽に施された光沢のある美しい当初の摺りを現在に伝えています。

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