葛飾北斎 新板おどりゑづくし

葛飾北斎
かつしかほくさい

新板おどりゑづくし
しんぱんおどりえづくし

寛政二年(1790)頃、細判錦絵、[永田コレクション]

Katsushika Hokusai
Newly published pictures of dances
[Nagata Seiji collection]

お面、凧、武者など、ある主題に沿った多くの絵を一図にまとめた、「もの尽くし絵」と呼ばれる玩具絵があります。子供の知的好奇心を満たす図鑑であり、また子供が使い途を自由に発想して遊びに用いました。本作品は、16種の「舞踊」の図をまとめた尽くし絵で、春朗期(数え20歳~35歳頃)における尽くし絵の例はほかに《武田二十四将絵尽新板》が知られる程度であり、極めて珍しい作例といえます。

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