葛飾北斎 肉筆画帖 塩鮭と鼠

葛飾北斎
かつしかほくさい

肉筆画帖(塩鮭と鼠)
にくひつがじょう(しおさけとねずみ)

天保中~末期(1835~44)頃、紙本着色、一帖(十図)、[永田コレクション]

Katsushika Hokusai
The album of brush paintings, Salted salmon and mice
[Nagata Seiji collection]

天保の飢饉の折、北斎が肉筆の画帖を多く描き、絵草紙屋で売らせたと伝えられています(飯島虚心『葛飾北斎伝』より)。実際、本画帖と同一の題簽(題名が書かれた紙片)(関連画像)が貼られ、また同じ図が収載された画帖が他にも知られており、複数点制作されたことは間違いありません。画帖には花鳥虫魚等を描いた10図が収載され、いずれも明るい色彩と緻密な描写がみられます。なお全10図が完存する画帖は現在3例が確認されています。
読み方:題簽=だいせん

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