葛飾北斎 百人一首宇波かゑとき 藤原繁行朝臣

葛飾北斎
かつしかほくさい

百人一首宇波かゑとき 藤原繁行朝臣
ひゃくにんいっしゅうばがえとき ふじわらのとしゆきあそん

天保六年(1835)頃、大判錦絵、[永田コレクション]

Katsushika Hokusai
The series One hundred poems explained by a nurse (Hyakuninisshu Ubaga Etoki) : Fujiwara-no-toshiyuki ason
[Nagata Seiji collection]

北斎が手がけた最後の大判錦絵の揃物。刊行の意図は、百人一首の歌意を乳母が子供にやさしく絵解きする内容であったようです。ところが北斎の絵は難解な解釈のものが多く、世評を得られなかったのか、予定の100図の内27図を版行して中断されました。北斎自身はこの揃物に相当な意欲で取り組んだらしく、現在63図の版下絵(肉筆の原画)が遺存しています。
読み方:版下絵=はんしたえ

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