葛飾北斎 東海道五十三次 吉野屋版 石部

葛飾北斎
かつしかほくさい

(東海道五十三次 吉野屋版) 石部
(とうかいどうごじゅうさんつぎ よしのやばん) いしべ

享和期(1801~04)頃、小判錦絵、[永田コレクション]

Katsushika Hokusai
The series Fifty-three stations of the Tōkaidō road (Yoshino-ya version) : Ishibe
[Nagata Seiji collection]

北斎は多くの「東海道物」(東海道を題材とした揃物)を描きましたが、その中で、版行年代が最も早いと考証される揃物です。他に遺存例がない稀覯品で、56図から成ります(「金谷」図のみ欠)。数図に「吉野屋徳治郎」の版元名が書かれていますが、この版元の詳細は不明です。小品ではありますが、摺物を思わせる入念な彫りや摺りのものもあり、全体に穏やかな色彩で統一されています。
読み方:稀覯品=きこうひん

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