北斎プロジェクトの目的

 当館はこの貴重な北斎コレクションを大切に守り伝え、多くの方に作品との出会いの場を提供し、そして地域の方々に親しみと誇りをもっていただけるよう、2029年度までを目処に、様々な事業を展開して参ります。
 「島根県立美術館・北斎プロジェクト」と名付けたその全体像を、〈作品とその価値を守る〉・〈魅力と価値を伝える〉・〈本物と出会う感動を〉・〈楽しむ体験から親しみへ〉の4つの目的・段階別にご紹介します。

作品を物理的に守ることはもちろん、
コレクションの価値を守ります

保存環境の維持

温湿度管理や空気環境調査により、作品にとって適正な保存環境を維持しています。また繊細な浮世絵版画を包む紙や箱、額装展示の際に用いるマットなども定期的な交換を行っています。

作品の修復

長い年月を経て損傷した作品の修復、劣化した掛軸の表具の交換を順次行っています。その際には、化学的な薬品を用いないなど、伝統的な方法での修復に努めています。

作品の高精細撮影

作品保存の観点からの現状記録、データベースでの画像公開、作品調査、出版物への掲載等に用いる目的で、全コレクションの高精細撮影を進めています。

データベースの整備

作品ごとの様々な情報を集積したデータベースを整備し、コレクション全体の価値を守り伝えます。将来的にweb上での公開を目指しています。

『永田生慈 北斎コレクション総目録』の作成

「永田コレクション」の全貌を示す全4巻の総目録を発行予定(1巻『「春朗期」「宗理期」編』、2巻『「葛飾北斎期」「戴斗期」編』、3巻『「為一期」「画狂老人卍期」編』、4巻『「北斎門人・関連絵師」「資料」編』)。研究資料の宝庫である同コレクションの価値を守り伝えます。

多くの方に、コレクションの魅力や
価値をお届けします

特設サイト
「島根県立美術館の浮世絵コレクション」

当館が所蔵する約3,000件の浮世絵の中から珠玉の名品をご紹介する特設サイトです。北斎の人生、所蔵する《冨嶽三十六景》を紹介する特集などで、多くの北斎作品をご覧いただけます。
特設サイトはこちらから:https://shimane-art-museum-ukiyoe.jp/

こども向けガイド
『北斎のおはなし』無料配布(*)

当館の北斎コレクションで北斎の人生を分かりやすく紹介するこども向けのガイドです。来館またはワークショップに参加された小学生に無料で配布しています。
(*配布部数に達し次第終了します)

講演会

館内はもちろん館外へも出向き、様々なテーマでコレクションの魅力や価値をお伝えしています。

県内外へ発信

北斎作品の魅力やコレクションの価値を紹介する記事や動画を、地元紙、ケーブルTV、全国誌等を通じて積極的に発信。県内外の多くの方への周知に努めます。

多くの方に、コレクションの魅力や
価値をお届けします

企画展

「永田コレクション」の全貌を、下記の企画展を通じて順次公開します。
〈2023年2/3~3/26〉
「永田コレクションの全貌公開〈一章〉
北斎-「春朗期」「宗理期」編」
〈2025年9~11月〉
「永田コレクションの全貌公開〈二章〉
北斎-「葛飾北斎期」「戴斗期」編」
〈2027年9~11月〉
「永田コレクションの全貌公開〈三章〉
北斎-「為一期」「画狂老人卍期」編」
〈2029年9~11月〉
「永田コレクションの全貌公開〈四章〉
北斎と門人たち」
〈2031年未定〉
「永田コレクションの全貌公開〈終章〉
北斎」
(*展覧会名・開催年度はいずれも予定です)

コレクション展での
常時展示「北斎展示室」

当館2階のコレクション展示室2では、北斎の作品を常時公開(*)しています。北斎の錦絵・摺物・版本・肉筆画、約40点をいつでもご覧いただけます。
(*約1ヶ月ごとに全作品を展示替えします)

美術鑑賞バス

県内の小中高等学校を対象とした北斎作品の観覧ツアーです(無料送迎バス付)。企画展やコレクション展の観覧、作品解説など、北斎作品に親しむ特別なプログラムにご招待します。
(*開催時期、内容などをまとめた募集要項を対象校へお送りします)

多くの方に、コレクションの魅力や
価値をお届けします

北斎コレクション
出張ワークショップ

館外の学校・公共施設・商業施設等へ出向き、北斎の作品を用いたワークショップを通じて、コレクションに親しんでいただけます。

ARフォト「北斎ガチャ」

館内ロビーやテラスにて、お持ちのスマホやタブレットを使って、北斎作品のARフォトフレームの記念撮影をお楽しみいただけます。

オリジナル北斎グッズ

県内制作会社とコラボし、当館の北斎コレクションを用いたバラエティー豊かなオリジナルグッズを展開。ミュージアムショップでのお買物もお楽しみください。
オンラインショップはこちらから:https://www.sam-museumshop.shop/

こちらは「島根県立美術館の北斎コレクション」を用いた事業や活動を示すためのロゴマーク。中央にデザインされている横顔は北斎の「自画像」です。当館が所蔵する北斎直筆の書簡に、落書きのように描かれています。北斎の自画像自体が少ない中、横顔の表現は極めて珍しく、加えてこの絵の横に「眼の小キ鼻之大き成白髪のモジャモジャ」と、北斎が自分の顔の特徴を記している点も貴重です。