Ryūtei Tanehiko (author) Katsushika Hokusai (artist)
Original Reality of Dragon Princess on Seta Bridge (Seta no Hashi Ryūnyo no Honji)
柳亭種彦作の読本で、近江勢田の橋での蜈蚣退治で知られる田原藤太の物語です。図は藤太の後妻・司の前による首実検で、大友兌抵が差し出した首が、白狐の妖術によって別の娘の首に変化して見える様子を描いたもので、濃淡二つの版を用いて幻想的な表現に成功しています。
読み方:蜈蚣=むかで/兌抵=みちやす 葛飾北斎期の一覧へ戻る