Katsushika Hokusai
Daikoku carrying a giant two-tailed radish on his shoulder
二股大根は、商売繁昌を願って大黒天を祀る甲子待で供えられた縁起物の野菜。北斎はこの縁起の良い組み合わせを、白い肌の女体のごとき大根を大黒天が嬉々として担ぐ、というユーモラスな図様に仕上げています。なお本作品は西欧における北斎研究の嚆矢『HOKOUSAÏ』を著した、フランスの作家エドモン・ド・ゴンクール(Edmond de Goncourt)の旧蔵品です。
読み方:甲子待=きのえねまち/嚆矢=こうし 葛飾北斎期の一覧へ戻る